2011年11月14日月曜日

【活動報告】21世紀かながわ円卓会議 報告 新しい神奈川を築く~コミュニティを支える医療・教育・文化~


アクションポート横浜理事の川崎です。

115()6日(日)に、葉山町の湘南国際村センターで、21世紀かながわ円卓会議が開催され、私も討議者の一人として参加しました。


※プログラムの詳細はこちら↓
http://actionport-yokohama.org/blog.html#/detail/8385530059769206989

この円卓会議は2001年からほぼ毎年開催され、開催当初は主に「グローバリゼーション」そのものをテーマに討議されてきましたが、09年からはグローバリゼーションの流れの中で崩壊が懸念されているコミュニティに焦点をあて、「ローカリゼーション」を模索した討議となりました。

2日間かけて、医療、教育、文化、エネルギーの4つのテーマのセッションが行われました。
「医療」のセッションでは、長野県の佐久総合病院地域医療部地域ケア科医長の色平哲郎さんから、日本の医療サービスの課題や、国民皆保険制度が命を支える上で重要であることなどが指摘されました。「教育」のセッションでは、横浜市立東山田コミュニティハウス館長の竹原和泉さんから、地域と学校をつなぐ取り組みが報告されました。「文化」のセッションでは、被災地の状況が報告されるとともに、国の重要無形民俗文化財に指定された三浦市のオショロ流しの様子が伝えられました。最後の「エネルギー」のセッションでは、かながわスマートエネルギー構想を掲げる黒岩祐治神奈川県知事と環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんから、エネルギーの地産地消の提案がありました。

モデレーターの東京大学名誉教授の神野直彦さんからは、人間と人間、人間と自然の2つの共生が必要という指摘があり、それぞれのセッションで講師や報告者からの報告の後、10名程度の討議者が意見交換を行いました。

医療、教育、文化、エネルギーと様々な分野で、すでにグローバリゼーションが進んでいますが、他方で、それぞれのコミュニティの特性や資源を活かして、コミュニティ本位のサービスや文化をつくっていくことが模索されています。これまで、国の政策のもとにコミュニティとは接点を持ちにくかったエネルギー問題も、原発事故を契機に、これからは地域やコミュニティとの関わりの中での議論が不可欠となりそうです。

討議の中で、こうしたもろもろのテーマは、「コミュニティを支える」重要な要素であると同時に、「コミュニティが支える」ことが必要だという指摘がありました。コミュニティに暮らす市民がどのように主体的に参加して担っていくかということが問われていると思いました。


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