2013年12月24日火曜日

アクションポートのクリスマス

今年は12月14日にサンタプロジェクトを無事に終え、早々にサンタじまいをしてしまったアクションポートの事務所ですが、世の中は今日24日がクリスマス・イブ!街中は昼間から大勢の人出で、サンタ服のバイク乗りの人がいたり、本物のロバが馬車のような乗り物をひくサンタタクシー(?)が道路を走っていたりと、とにかくとても賑やか!

すっかりクリスマスムードからおいていかれてましたが、なんと代表理事の昌子先生が「メリークリスマス!」とケーキを差し入れに事務所まで来てくださいました。かわいいブッシュドノエルのケーキで、事務所の中でもクリスマスのひと時を味わうことができました。こうしていつも事務局を支えてくださり、本当にありがとうございます!


そして仕事を終えた後は、今日はみなとみらいのビルが全館点灯する日で、ナビオス横浜の前では横浜キャンドルカフェもしているとのことなので、寒いビル風にも負けず街を行くカップルに負けず行ってまいりました!予想通りのすごい人出でしたが、とても夜景がきれいで、改めて人を引き付けるみなとみらいの魅力を感じました。


寒い中で見るキャンドルはとっても暖かくきれいでした!



こちらの横浜キャンドルカフェのイベントについては、こちらも!
http://candle-cafe.jp/index.php?id=1


2013年12月11日水曜日

12月10日みなとみらいサロン開催レポート!

12月10日(火)16:00より、みなとみらい21の会議室をお借りして、みなとみらいサロンを開催しました。これまでも不定期で開催してきたみなとみらいサロン。今回は、「企業市民のネットワークで魅力ある街を創る!」という主題で、3回のサロンを開催する予定となっており、10日はその第1回目でありました。

企業のCSR活動といえば、最近ではよく聞きなれた言葉になってきていますが、その一方で地域の企業の中には「社会貢献はしたいが、どこから何を始めればいいか分からない」、「1社ではできることが限られてしまう」などという悩みが現状としてあります。みなとみらいサロンでは、これまでもこのような地域の課題と向き合い、企業やNPOや様々なセクターが連携してより地域を盛り上げていくことを目標に展開してきました。

そして、今回は特に3回連続で開催するということで、まずは地域のことを知るため、歴史に焦点を当てて、横浜シティガイド協会の嶋田昌子さんより、横浜の誕生から今の形になるまでの変遷を講義していただきました。


横浜というと、今もやはり港町で異国情緒のあるイメージが強いですが、嶋田さんいわく、「横浜の歴史は海の中から始まった」というように、江戸時代にまだ横浜村であった頃(塩の生産地だったそうです!)から、海岸部が徐々に開拓されていき、開国を経たことで劇的に近代的なまちとして形作られてきたということでした。

貴重な写真や地図といった資料と嶋田さんの語りの中から、遠い昔の歴史から少しずつ今の地形が話の中から見えてくるようで、とても興味深く感じました。

そして続いては、富士ゼロックスで社会貢献部門を牽引してきた清水あつ子さんより、企業の社会貢献について。

          

元は地球環境に対して企業が果たせる責任を考えるところから始まったCSR活動は、今では企業のブランディング効果や様々な価値が見出されるようになり、企業の経営戦略としてより積極的にCSR活動を展開して、地域社会を含めたステークホルダーとCSR活動により生じる価値の分配を考えていくことが求められるようになってきたのだということでした。

清水さんからのお話しを伺うと、これからのCSR活動においては、より地域社会へと視点を向けることが必要になってきているという印象を受けます。

では、こうした現在のCSRの潮流を踏まえながら、地域の中ではどのような社会貢献活動を実践していくことが効果的でしょうか。とても簡単に答えの出せる問題ではないですが、今回のみなとみらいサロンでは、みなとみらい地区で実際に地域性を意識した社会貢献活動を実践している2つの組織より事例紹介がありました。

まずは、みなとみらい地区の企業人のネットワーク組織として設立された、MMcc(みなとみらいコミュニティクラブ)のみなさん。


MMccは、企業人として横浜みなとみらいで働くこととなっても、「地域に何があるかも分からないし、もっと地域のことを知りたい!」という思いを持った有志が集まり、そこから<町内会>のように、地域の中で企業の壁を越えて交流を図ることができるようになるためのネットワーク組織として始まりました。

活動内容は、定期的な勉強会だけでなく、地域の施設を見学したり、スポーツ大会のようなイベントも開催していて、こうした中で1企業を超えたつながりが生まれて、地域の活性化にもつながっていくのだそうです。何よりも、活動参加者の皆さんが楽しそうで、自由で誰でも気軽に参加できる取り組みとなっているようでした。

社会貢献活動を進めていくうえで、まず自ら地域で楽しもうという姿勢は、一番基本的であり一番大事なハートの部分だな!と改めて思うことができました。

そして、次は富士ゼロックスのみなさんより地域と本業を活かした事例の紹介。


富士ゼロックスは、古くからとても社会貢献活動に熱心な企業で、企業側からより積極的に社員に対して社会貢献活動への参加を働きかけ、多様な活動が会社全体へ根付いてるようでした。

その活動内容は、特に企業の技術を生かしたものにすることを重視しており、例えば、弱視の子どもたちのための拡大教科書づくりや、被災地の文章洗浄など、印刷や文章作成に関する取り組みを展開しています。

また、地域に目を向けてた活動にもなるようにと、その地域のニーズに対して活かせる技術を投入して産まれた活動もあり、みなとみらいの事例では、作業所のパンなどを場内で販売や、ビルの中にアートスペースなどの一般公開も行っているそうです。

そして、富士ゼロックスアドバンストテクノロジーでは、みなとみらい地区で展開される「100万人のキャンドルナイト」や「横浜サンタプロジェクト」などの地域イベントへに参加し、社員の地域参画と他部門との交流を計るようになったそうです。

自社の技術に、地域性を備えることで、活動内容の幅がより広がると共に、企業にとっても地域にとっても価値のある、WIN-WINの活動にできる可能性が見えるようでした。

ここまでたーっぷりと、地域と社会貢献活動に関する濃厚なお話しを伺ったところで、最後は会場全体で質疑応答と意見交換を行いました。すごくわくわくするようなお話しばかりだったので、参加者からの質問も熱が入ってました!


全体の意見を聞いてみると、なかなか地域との接点をつくることができないという共通した課題があるなかで、横浜の地域で働く企業人とはいえ、個人や組織などの立場の違いや、仕事とプライベートなどの関わり方の違いで、興味関心は様々な方向にあるようでした。でも、そうした様々な興味関心が新たな視点となって、新しい活動へと発展させていくこともできるように感じました。

まだまだ課題も多くテーマも難しいですが、こうして出会い議論していく場を設けていくことを、これからもどんどん実施していきたいなと思います!